「氷河期世代を正社員化、採用の企業に助成へ」のまとめ

氷河期世代の非正規社員を正規雇用で60万円助成

最終更新日:2017年5月9日

【読売新聞】氷河期世代を正社員化、採用の企業に助成へ

【日本経済新聞】厚労省、氷河期世代の正社員化後押し 企業に助成金


 政府は来年度、バブル崩壊後の就職氷河期(1990年代後半~2000年代前半)に高校・大学などを卒業し、現在は無職や非正規社員の人を正社員として採用した企業に対し、助成金を支給する制度を創設する。


本日2016年10月31日の読売新聞1面はこのネタ「氷河期世代を正社員化、採用の企業に助成へ」でした。

助成金について簡単にまとめる

厚生労働省は2017年度から就職氷河期世代のフリーターらに対して正社員就職への支援を拡充。
財源は雇用保険特別会計、規模は81億円
具体的には、「正社員として雇い入れた企業に対する助成金」「就労希望者へのセミナーの開催」の2点。
就職氷河期世代とは、30代から40代、いわゆるアラフォーです。
まさに私の世代。

「正社員として雇い入れた企業に対する助成金」の中身

・条件:企業が氷河期世代の非正規労働者を正社員として雇った場合
「氷河期世代」の定義を具体的にどうするのか不明。
「非正規労働者」も同様。ニート(年齢的にはニートじゃないけど)や失業者は?

・助成金の金額と時期
1人当たり60万円を企業に支給。
雇用から半年後に30万円
さらに半年後も在籍していれば30万円

1年経てば全額もらえるので、その後解雇しても問題なさそう。
もちろん、ハローワークがそのような企業を見張ってくれるはずだけど。
つまり、利用方法が悪質であるとか、該当しない企業の定義も必要となる。

「セミナー」の中身

正社員への雇用を促す目的

・回数
各人に対して複数回開催

・実施主体・開催場所
ハローワーク
外部講師の招聘はあるらしい。
職業訓練と同じように、外部委託とかもありそうな気がする。

助成金に対する私見

就職氷河期世代の正社員としての就職で一番の問題は、スキルの欠如です。
本来、学び覚えることをするべき時にその機会が与えられなかった。
新入社員なら新人研修、部下を持てば上司として、社会人生活のそれぞれの時期に、それぞれ身につけるべきスキルがある。
そのスキルが自らの市場価値を高め、年齢に応じた職と収入を得る元となる。

就職できなかった世代には、このスキルがない。
このようなスキルが必要無い職に就くか、必死でスキルを身につけるしかない。
だけど、仕事を通してしか身につけることができないスキルもある。

助成金と合わせて81億円程度の予算で、このようなスキルが欠如している人材にスキルを身につけさせることは不可能だと思う。
もちろん、政府だけではなく企業などの社会や本人の努力が必要。

助成金制度を悪用される恐れがあっても、それを恐れて制度をつくらないということは出来ない。
今回の制度設計は、もちろん肯定的にとらえられるべき。
重要な点は、セミナーの内容や、実際にこの制度で就職した人がその後どのような社会生活を送っているのかの追跡調査だと思う。
ただのばらまきではいけない。

アラフォーで正社員経験がない人が、正社員としてバリバリ働いていくって、そんなに簡単なことじゃないです。

私がそうですから、よく分かります。
今はフリーランスですが、最初は名刺交換の方法すら知りませんでした。
電話の取り方、メールのマナー、本来新卒で学ぶべきことを学んでいません。
そのうえで、40代に求められる仕事内容をこなす必要がある。
私も必死に勉強しました。

簡単なことではないですが、これをひとつのきっかけとして、社会で活躍できる人がひとりでも多く出てくることを願っています。
アラフォー世代にとっては、最後のチャンスだと言っても過言ではありません。

コメント(0)

コメント投稿画面を開く
CLOSE ×